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ペットシッターをしてます。我が家のペット達と飼い主探しの預かりっこの日々をつづっています


by kikutamarico

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明日は去勢手術  避妊去勢を語りました。

明日タイソン君、去勢手術を受けます。


私は人に不妊手術を勧める事が多いですが、可哀相だとは思います。ごめんねと思います。


それでも勧めるには理由があります。
不要な命を作らない事は勿論、
第一に医学的に病気を未然に防ぐため、
そして行動学的において必要だと思っています。
良い機会なので私なりの考えを書きます。


まず不妊手術を否定する方のほとんどが「健康な体を手術するのは可哀相」と言います。
そして「自然のままが一番」とも言います。


さてさて犬にとって自然のままとはどういう事がお考えになった事があるでしょうか?


本来犬は自然のままに暮らせば毎シーズンごとに交配して子供を産みます。
(自然界の話で毎シーズンごとの繁殖は勧めている訳ではありません)
子孫を残す為には自然界では毎シーズン子供を作る必要があるでしょう。


自然界は弱い命は生き残れませんので、10匹生まれて2匹成犬になれれば良いほうでしょう。

自然の間引きは遺伝性疾患などを防ぐ為に必要な事なのです。
強く良い血筋しか残れないよう、おのずと自然淘汰されている訳です。


人間に飼われた動物の場合は全然違います。
自然淘汰された繁殖では無いので(特に日本の場合)
自分の犬が健康体であっても隔世遺伝があり、親犬、兄弟犬、その上の代3代
60匹前後まで調べる必要があるそうです。
遺伝性疾患を出さないための努力が必要なのです。


外国の良いブリーダーはそこまで調べて良い犬を作ろうとしています。
それが普通だそうです。
なぜならその犬種を愛しているからこそ、その犬の良さを知ってもらいたいと思うはずです。
だからこそスタンダードにこだわるのです。
逆に言えばそこまで調べないと責任持った繁殖とは言えませんしブリーダーとは言えないと思います。


日本の場合どうでしょう?ペットショップなどで売られている子達はそこまで検査して繁殖されていません。
NPO 日本動物遺伝病ネットワークなど診断登録のシステムはやっとできたばかりなのです。


日本では遺伝性疾患を持った血筋も繁殖されているのが現状です。
なので遺伝性疾患はとても増え続けています。
爆発的に人気の出た犬種、Mダックスやチワワなど特に疾患が増えているそうです。
少し前に人気が出たラブラドールに関しては
股関節形成不全には46.7%もの罹患率が認められというデーターが出ています。


血統証はただの家系図であってそこにCH(チャンピオン)の文字があったとしても
疾患があるか無いかは分かりません。
血統証がある事が良い犬の証明だと思っている人も少なくありませんが、だたの家系図にしか過ぎません。
CHの系統だとしても遺伝性疾患の検査をせずに繁殖した場合
奇形や遺伝性疾患のの出る可能性は勿論あります。


実に400種類も遺伝性疾患はあるそうです。
遺伝性疾患とは完治しない病気になります。
自家繁殖がいかに危険か一般の方にも考えて欲しいと思います。
私が話した内容を全部知っているのでしたら、勉強してからしか繁殖しないでしょう。


実は私も無知だった為に過去に自家繁殖してしまい、
申し訳無い事にチェリーアイの子が生まれた経験があります。

里子に出て数年たって発病しました。
幸い酷い状態では無かったのですが本当に申し訳なかったと思います。
もしこれが脳障害とか心疾患などだったら一生罪を償っても償いきれないところでした。
私と同じ過ちを誰にもして欲しくはありません。
疾患が出れば動物も飼い主も不幸になります。


ましてやお金で売買をすれば裁判沙汰などにも発展する場合もあるでしょう。
また自分の大切な子が出産の為に命を落とす可能性だって多いにあるのです。


そして発情は本能ですからそれを抑える事は相当ストレスがかかります。
交通事故に会う犬の70%以上は未去勢のオスというデーターもあります。
メスの生理の匂いでオスは発情しますが、2キロ範囲ほどオスはメスの匂いに気がつくといわれています。
健康なオスが発情を防ぐのは難しいです。


メスの匂いで発情したオスはどんな隙間からも飛び出してメスを求めるかもしれないです。
興奮のあまりに何日もご飯を食べれなくなる犬も見ました。
またオス同士の喧嘩もこの時期はとても危険です。
メスと交配できるのどちらか争う訳ですから本気です。

メス同士の繁殖期の争いはオス以上になると専門家から話を聞きました。
下手をすれば殺しあうのはメス同士の喧嘩だそうです。
自分が子孫を残す事をかけて争う訳ですから・・・・


病気に関して言えばメスは初めての生理が来る前の避妊で99%以上乳腺腫瘍が防げます。
乳腺腫瘍は50%は悪性腫瘍でつまり癌です。
癌の場合は転移することも考えられるので未然に防ぎたい病気です。
子宮蓄膿症なども未避妊の犬にとても多い病気です。
これも子宮を取るので防げます。


オスの場合は前立腺肥大、前立腺がん,精巣腫瘍等などが防げます。
この病気にかかると垂れ流し状態になる事も珍しくありません。


避妊去勢した犬猫の寿命はしていない犬猫に比べ1~2年長生きするという統計もでています。


そして行動学的にも避妊去勢はとても効果があると思います。
未去勢のオスはトレーニングなどでも中々集中を取るのが難しいです。
他に本能に邪魔され気が散る事が多いからです。


お散歩に出てマーキングするたびに右左に引っ張られている飼い主さんをよく見かけます。
去勢する事でマーキングを諦めさせるのは容易になると思います。
マーキングをしたい要求は残るかもしれませんが、諦めは確実に良くなると私は思います。


縄張り意識も去勢をする事で軽減されますので、穏やかになる可能性も期待できると思います。


色々意見はあると思います、最終的な判断は獣医師と相談して決めてもらいたいですが
一般的に寿命が長くなり、病気も防げ、愛犬とのアテンションも取りやすくなるのです。
不要な命を防ぐことも勿論ですが、是非一度真剣に考えてあげて欲しいと思います。


避妊や去勢をすると太るという事を理由に手術をしたがらない飼い主さんも多いです。
確かに代謝は落ちる可能性はあるでしょう。
25%は落ちるとも言われています。
しかしペットの食べ物は飼い主さんが管理しているのです。
飼い主さんが食べる量を管理すれば体重も管理できるのでないでしょうか?


この唯一のデメリットに比べて手術する事もメリットが大きい事は言うまでも無いと私は考えます。


獣医の西山せんせいが手術についての体験談を交えたお話です
ぜひお読みください・・・「男らしい犬」

明日は去勢手術  避妊去勢を語りました。 _a0126743_247259.jpg

by kikutamarico | 2005-03-19 02:46 | タイソン&ジェイソン